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(中古/USED CD)：96年のUKブループリント盤／輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION)：SLEEVE=A / DISC=A (スリ傷微少、再生に影響なし)
アンソニー・フィリップスはロンドンのチジック地区出身のギタリスト兼マルチ奏者で、何よりジェネシスの初代メンバーとして知られていると思う。神経質でアガリ症だったことも手伝ってツアーの連続に疲れ、自分のペースで音楽をやりたいと70年セカンド「侵入」後にジェネシスを脱退、みっちり音楽理論を学び70年代後半からソロ活動を始めた。本作は、92年にUKヴェンチャー／ヴァージンからリリースされた15枚目のアルバムで、プライヴェート・パーツ＆ピーセズ・シリーズ(PP&P)第8弾。メンバーは、ギター、マンドリン、チャランゴ、キーボード等々をマルチに熟す、プロデュース兼任のフィリップスを核に、曲によってサイモン・モリス、マーティン・ロバートソン(ex.バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ,etc)、ポール・クラヴィス(ex.サトリ,ピッグフット,etc)、ジョージ・ヒロタ(ex.ツトム・ヤマシタズ・レッド・ブッダ・シアター,etc)等が適時参加、スリーヴ・デザインはピーター・クロス。多くは、絶妙に心地好い響きの弦楽器アンサンブルを軸とした、フィリップス1人による多重レコーディング・インストだが、リリカルなピアノやエレガントなチェロ、ソプラノ・サックス、線の細いボーカルの配置もなかなかに的確で、クラシック色内包のメロディアスな楽曲とプログレ色内包のアレンジも非常にいい塩梅。ヒロタやクラヴィスのチャイムス系パーカスが入る曲も、上品な内省感が十分に担保されていて、初期ジェネシス調のアルペジオの重なりや軽過ぎず重過ぎずの情感の加減も見事。全体に、フォーキー・プログレ系としても成立していて、ともかくも流していて心地好い好盤と思う。オーストリア・プレス盤
輸入盤
(Progressive/Folk Rock,Classic / Jewel-case CD(1996) / Blueprint/UK,Austria)
Anthony Phillips(g,mdln,charango,kbd,vo)
Simon Morris(cello)
Martin Robertson(sax,african-ds)
Paul Clarks(rainstick,cymbals,shakers,darbouka,tabla)
Joji Hirota(rolled-cymbals,prayer-bell,mark-tree,gong,shaker,japanese-ds)
Produced by Anthony Phillips
収録曲目
01.Aubade
02.Infra Dig
03.Sanctuary
04.La Dolorosa
05.New England Suite (i)
06.New England Suite (ii)
07.New England Suite (iii)
08.Last Goodbyes
09.Sunrise And Sea Monsters
10.Iona
11.Cathedral Woods
12.If I Could Tell You
13.Jaunty Roads
14.Spirals
"Pieces Of Eight":
15.(i) Pressgang
16.(ii) Sargasso
17.(iii) Sea-shanty
18.In The Maze
19.Unheard Cry
20.Now They've All Gone
