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UKのReR/ノーヴェンバー・ブックスから、B5サイズのペーパーバック本＋CDでのリリース。サード・イアー・バンドは、グレン・スウィニーとデイヴ・トムリンが60年代中期に結成していた、ジャイアント・サン・トロレイとハイドロゲン・ジューク・ボックスという2つのグループを母体として68年1月に結成され、その後独特のヒプノティック・ドローン・ミュージックを展開した、希有で素晴らしいグループ。ルカ・キーノ・フェラーリはイタリア人ミュージック・ライター兼作詞家で、79年にピンク・フロイド＆シド・バレットのファンジンを刊行以降、フロイドやバレットの他に、キャプテン・ビーフハート、ニック・ドレイク、サード・イアー・バンド等々の本やCDのライナーを執筆している。本作は、フェラーリが執筆した67～73年におけるサード・イアー・バンドのバイオグラフィ本に、70,71年の未発表音源6曲を収録したCD「ドラゴン・ウェイクス」がオマケで付いたもので、本は226ページ、スウィニーと歴代メンバー達や、トムリン他のハイドロゲン・ジューク・ボックスのメンバー、モーガン・フィッシャー、アンドリュー・キング等々のインタビュー、未フィジカル化も含む詳細な音源＆映像ディスコグラフィ、ライヴ年代記、初出フォトグラフなどを掲載。CDは、2,5曲目がスウィニー、ポール・ミンス、リチャード・コフ、ポール・バックマスター(ex.キティナス・アンサンブル,スフィンクター・アンサンブル,etc)、デニム・ブリッジスの5人編成、1,3,4,6曲目はコフがサイモン・ハウス(ex.ハイ・タイド,ホークウインド,etc)に交代した5人編成。丁度、アコースティック・アンサンブルからエレクトリック・アンサンブルへの移行期で、おそらく試行錯誤のセッションを繰り返していた時期の音源群と思われ、結果として「マクベス」のボツネタ集的な様相もあるかも知れない。意外にもB級なバンド感十分の曲が多く、本と合わせてけっこう楽しめる。尚、CDは裸でブックレットに挟まっていて、スレ＆スリ傷が最初から入ってしまっていますが、どうぞご了承下さいませ。
輸入盤
(Psyche/Progressive,Chamber Rock / B5 Size Paperback Book+CD(2021) / ReR/NOVEMBeR Books/UK)
Glen Sweeney(ds,per)
Paul Minns(oboe,rcdr)
Simon House(vln,syn)
Paul Buckmaster(cello,b,g)
Denny(Denim) Bridges(g)
Richard Coff(vln)
Produced by Unknown
収録曲目
"The Dragon Wakes":
1.Mammatus (Electric Air) (Feb 1971)
2.Sulis Stirs (late 1970)
3.Druid One (Feb 1971)
4.Hexagonal Wheel (late 1970)
5.Tellus, The Earth (late 1970)
6.The Rising Seed (late 1970)
