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ベルギーのメイド・トゥ・メジャー／クラムド・ディスクから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様、歌詞掲載の20ページに及ぶブックレット入。アクサク・マブールは、コス在籍中のマルク・オランデルが、友人のヴァンサン・ケニスと77年に制作したソロ・アルバム「偏頭痛の為の11のダンス療法(後にアクサク・マブール名義で再発)」を契機として、79年にオランデルがコスを脱退後に本格的に始動したグループで、81年以降はレ・テュール・ドゥ・ラ・リューヌ・ドゥ・ミエルと合体してザ・ハネムーン・キラーズとしても並行活動した。本作は、23年にベルギーのクラムド・ディスクからリリースされた再編セカンド・アルバムで、オリジナル・スタジオ作品としては20年「フィギュアーズ」に続く通算フォース・アルバム。メンバーは、オランデル、オランデルのパートナーでもあるヴェロニク・ヴァンサン(ex.ハネムーン・キラーズ)、2人の娘ファウスティーヌ・オランデル、アクアセルジュのオドレイ・ジネステ、バンジャマン・ジルベールの他、リシュアン・フリポン(ex.ロッビング・ミリオンズ,etc)、エリック・ヘースターマンス(ex.シェルダン・シーゲル,etc)、ブレイン・L・レイニンガー(ex.タキシード・ムーン,etc)等々が適時参加。前作のストレンジなエレポップ調を更に押し進めた感じだが、RIO系チェンバー・プログレ的な楽曲をバックに、各配役がセリフ的歌詞を歌う『ラジオドラマ』仕立てのサウンドで、実験演劇的空気感はミュージカル方面とは全然趣を異にする。歌詞の内容はわからなくとも変テコさは十分に伝わってきて、エレクトロニクスと生楽器を織り交ぜたアンサンブルの濃密さ、楽曲のエレガントさ、アレンジの上等さも申し分ない。広く一般受けはしないかも知れないが、随所でカッコよかったり美しかったりと面白く楽しめる好盤と思う。
輸入盤
(Psyche/Elepop,Strange,Chamber,Experimental / Paper-Sleeve CD(2023) / Made To Measure/Crammed Discs/Belgium)
Marc Hollander(p,org,syn,sax,clnt,per,programming,field-recordings,vo)
Veronique Vincent(vo/VV)
Alig Fodder(vo/The Heron)
Faustine Hollander(g,vo/The Robin)
Audrey Ginestet(vo/The Funambulist)
Benjamin Glibert(vo/The Scribe)
Laetitia Sadier(vo/The Woman)
Don The Tiger(vo/The The Shadow)
Blaine L. Reininger(vln,vo/The Violinist)
Erik Heestermans(ds,per,vo/The Percussionist)
Lucien Fraipont(g,vo/The Guitarist)
Produced by Marc Hollander
収録曲目
01.The Escape
02.I Walk & I Walk
03.Miracle Au Jardin
04.Veille Au Reve
05.La Tempete
06.Fable
07.Talking With The Birds
08.L'Ombre Double
09.Theme Du Mur
10.Le Mur
11.The Eraser
12.Zone Blanche
13.Dans Les Airs
14.La Parole De La Peau
15.Brown Dwarfs
