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ドイツ/EUのインサイド・アウト／ソニーから、本作レコーディング時のセッション音源4曲をボーナスで加えての、観音開き変形デジパック＆2CDでのリリース。PFMは、プレミアータ・フォルネリア・マルコーニの略称で、マルコーニおばさんのおいしいパン屋という程の意味だが、クェッリにマウロ・パガーニが加入する形で、69年にミラノで結成された。おそらく日本で最も著名なイタリアン・ロックのビッグ・ネームの1つ。本作は、21年にリリースされたおそらく20枚目のスタジオ・アルバムで、英語とイタリア語ヴァージョンを収録したリミテッド・エディション2枚組。前作「エモーショナル・タトゥーズ」から4年振りのスタジオ作品で、正式メンバーはフランツ・ディ・チオッチョ、パトリック・ジョヴァスの2人だが、ルーチョ・ファブリ、マルコ・スフォッリ、アレッサンドロ・スカリオーネ、アルベルト・ブラヴィンが前作に引き続きほとんどの曲で参加していて、さらにフラヴィオ・プレモリ、スティーヴ・ハケット、イアン・アンダーソン、ルカ・ザッビーニ(ex.バロック・プロジェクト,etc)が曲によって適時ゲスト参加、イアイア・デ・カピターニとディ・チオッチョ、ジョヴァスの共同プロデュース。概ね、前作の延長線上にあるパワフルな当世風ネオ・プログレ方面だが、タイトルからも判る通りフィリップ・K・ディックの著名SF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか？」をモチーフとしたトータル・コンセプト・アルバムで、サウンドも小説の内容同様にヘヴィさが全面に顕われ仕上がり。その意味では、06年「スタティ・ディ・イマジナツィオーネ」辺りに匹敵する重厚さで、ヘヴィ・シンフォ・プログレ系愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。素直にカッコよし！。
輸入盤／限定プレス
(Progressive/Heavy Symphonic / Digi-Pack 2CD(2023) / Inside Out/Sony/German,EU)
Franz Di Cioccio(vo,ds)
Patrick Djivas(b,kbd)
Lucio Fabbri(vln,vla)
Marco Sfogli(el-g,ac-g)
Alessandro Scaglione(p,kbd)
Alberto Bravin(kbd,ac-g,vo)
Simone Bertolotti(programming)
Steve Hackett(el-g)
Ian Anderson(fl)
Flavio Premoli(syn)
Luca Zabbini(org,p,syn)
Produced by Franz Di Cioccio, Patrick Djivas, Iaia De Capitani
収録曲目
(Disc1/English):
01.Worlds Beyond (Instrumental)
02.Adrenaline Oasis
03.Let Go
04.City Life
05.If I Had Wings
06.Electric Sheep
07.Daily Heroes
08.Kindred Souls
bonus track:
09.Transhumance (Instrumental)
10.Transhumance Jam (Instrumental)
(Disc2/Italiano):
01.Mondi Paralleli (Strumentale)
02.Umani Alieni
03.Ombre Amiche
04.La Grande Corsa
05.AtmoSpace
06.Pecore Elettriche
07.Mr. Non Lo So
08.Il Respiro Del Tempo
bonus track:
09.Transumanza (Strumentale)
10.Transumanza Jam (Strumentale)
