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オランダ/EUのレッド・バレットから、22年新規リマスター＆デジパックでのリシュー。バリー・ハイはインドのファイザーバード生まれのオランダ人シンガー兼マルチ奏者で、何よりゴールデン・イアリングでの活動で知られていると思う。ゴールデン・イアリングと並行してソロや声優などでも幅広く活動する、オランダ＆ヨーロッパではかなりのビッグ・ネーム。本作は、72年にオランダのポリドールからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、メンバーは、ボーカル、ギター、管楽器、ヴィブラフォン、プロデュース兼任のハイ、ドラマ、フォンテッサ等のフランク・ファン・デル・クロート、エクセプション、スピン等のハンス＆ヤン・ホレステレ兄弟、ファンガス等のルイ・デベイの5人を核に、スーパーシスターのロベルト・ヤン・スティップスの他、ハリー・ファン・ホーフ、ヘルマン・ファン・フィーン、スノウフレーク・ストリングス等々が曲によって適時参加。概ね、ブルース基調のサイケ、プログレ、ポップスの要素がゴッタ煮で交叉するサウンドを展開していて、メインストリーム系のハード色は薄く、その意味ではゴールデン・イアリングとは少し趣を異にする。楽曲自体はキャッチーなものが多く、アンサンブルやプロダクションもしっかりしていて、クセの強いボーカルも含め聴きやすい仕上がりではあるが、全体のニュアンスが屈折しているというか、ちょっと独特のアクの強さと暗さが何とも面白い味わいを生んでいる印象。結果としてアングラな不健康さがある種のカッコよさに収束する、正しくロックな好盤と思う。日本での知名度は低いかも知れないが悪くない。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Blues,Pops / Digi-Pack CD(2022 Re-master) / Red Bullet/Holland,EU)
Barry Hay(vo,ac-g,sax,fl,vib)
Frank V.D. Kloot(el-g,ac-g,b)
Hans Hollestelle(el-g,sl-g,per)
Jan Hollestelle(b,per)
Louis Debij(ds,per)
Cesar Zuiderwijk(bongos)
Ron Westerbeek(org)
Harry Van Hooff(org,hpcd)
Robert Jan Stips(p,kbd,effects)
Herman Van Veen(vln,vo)
Dick Vennink(sax)
Patricia Paay(vo)
Gonnie Van Dijk(vo)
Jose Van Iersel(vo)
Snowflake Strings(strings)
Strings Arranged by Harry Van Hooff
Produced by Barry Hay
収録曲目
1.Xena
2.Sometimes Three Times
3.Oh Lordy I'm Gonna Try
4.Roll Another Rock
5.I Want To Be With You
6.Did You Really Mean It?
7.Once Upon A Time
8.March-Xena
