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UK/EUのエアー・メイルから、22年新規リマスター＆デジパックでのリシュー。ジュリー・ティペッツ(ドリスコール)はロンドン出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、ブライアン・オーガー＆ザ・トリニティ等で活動後、70年にキース・ティペットと結婚してドリスコールからティペッツに改名した。本作は、75年にUKユートピアからリリースされたソロ名義セカンド・アルバムで、ジュリー・ティペッツ名義としては1枚目。メンバーは、ボーカル、ピアノ、アコギ、パーカスのジュリーを核に、旦那さんのキース・ティペット、マーク・チャリグ、ニック・エヴァンス、エルトン・ディーン、ハリー・ミラー、ルイス・モホロ、従兄弟のブライアン・ゴディング、ブライアン・ベルショウ、ジム・クリーガン等々、元キース・ティペット・グループや元ブロッサム・トゥズ関連の面々が曲によって適時参加、ジュリー、ジョージ・チキアンツ、ジョルジオ・ゴメルスキーの共同プロデュース。概ね、ユーロ・ジャズ系のくぐもったノスタルジックな雰囲気とフリー・ジャズ2歩手前な感じの適度な実験色が、わりと絶妙なバランス同居する、メロディアスかつ演奏性の高いボーカル入ジャズ・ロックを展開。幽玄でアンバーなボーカル＆ヴォイス・パフォーマンス、涼やかな透明感と美しさを放つピアノとアコースティック・ギター辺りは、アシッド・フォーク調の浮遊感も十分で、泥臭くない響きのブラス群と素直にカッコいいギター＆リズム隊のアンサンブルも濃密。全体に、ブリティッシュ然とした湿った質感が、夕暮れ的な淡い情感に収束する好盤と思う。素晴らしい！。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Blues,Acid Folk / Digi-Pack CD(2022 Re-master) / Esoteric/UK,EU)
Julie Tippetts(Driscoll)(vo,p,ac-g,per)
Keith Tippett(p,hmnm)
Mark Charig(cornet)
Nick Evans(tb)
Elton Dean(sax)
Brian Godding(g)
Jim Creegan(g)
Brian Belshaw(b)
Harry Miller(b)
Louis Moholo(ds)
Produced by George Chkiantz & Julie Tippetts with Georgio Gomelsky
収録曲目
1.Mins Of A Child
2.Oceans & Sky(And Questions Why?)
3.Sunset Glow
4.Now If You Remember
5.Lilies
6.Shifting Still
7.What Is Living
8.Behind The Eyes(For A Friend, R)
