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UK/EUのエソテリック・レコーディングスから、21年新規リマスター＆3面開きデジパック＆2CDでのリシュー。ジプシーはレスターシャー州レスター出身のグループで、ロビン・ピザーが在籍していたルジェを母体として、デイヴ・マッカーシーやジョン・ナップ等が加入後の69年にジプシーに改名した。勿論エンリコ・ローゼンバウム等のUSAジプシーとは同名異バンド。本作は、71年ファースト「ジプシー」と72年セカンド「ブレンダ・アンド・ザ・ラトルスネイク」の2枚のアルバム全曲と、71年アルバム未収シングル両面2曲をコンパイルしたUAレーベル音源アンソロジー集2枚組。メンバーは、ファーストがピザー、マッカーシー、ナップ、モス・スミス、ロブ・リードの5人編成、バンドとピーター・スウェイルズの共同プロデュース、セカンドはリードがレイ・マルティネス(ex.スプリング,ショワディワディ,etc)に交代した5人編成、曲によってレイ・クーパー(ex.ブルー・ミンク,etc)等が適時ゲスト参加、プロデュースはジョン・アンソニー。概ね、スワンプ・ロック方面なのだが、CSNY、バッファロー・スプリングフィールド、モビー・グレープ辺りの影響を本人たちが自認しているらしく、スワンプ、ブルース、フォーク、ハード・ロック、サイケの要素がゴッタ煮のまま交叉している印象。この、CSNY調のハーモニー・コーラスやモビー・グレープ調のハードネス、いわゆるシスコ・サウンド調のサイケ感などが、ブリティッシュ然とした煮え切らなさに収束していく感じは、けっこう面白くて味わい深い。ファーストはアンバーなヘヴィネスが支配的で、セカンドはカラっと勢いがよいなど、それぞれそれなりにテイストの趣が違っていて、ギターを軸としたアンサンブルも素直にカッコよく、この線としてはノリがよくてバンド感十分の好バンドと思う。多分再プレス盤
輸入盤
(Blues&Swamp/Swamp,Blues,Hard / Digi-Pack 2CD(2021 Re-master) / Esoteric Recordings/UK,EU)
Robin Pizer(vo,g)all
Rod Read(vo,g)1
John Knapp(vo,12-g,kbd)all
David McCarthy(vo,b)all
Moth Smith(ds,per)all
Ray Martinez(g,vo)2
Ray Cooper(congas)2
Horns Arranged by Chris Hughes(2)
Strings Arranged by Richard Hewson(2)
Produced by Gypsy & Peter Swales(1), John Anthony(2)
収録曲目
(CD1):
"Gypsy (1971/1st)":
01.What Makes A Man A Man?
02.Keep On Trying
03.I Don’t Care, Do You Mind?
04.Turning Wheel
05.Feel About The Country Fine
06.Standing Alone, Feel So Bad
07.I Want To Be Beside You
08.Please Don’t Stay
09.Let Me Take You Home
10. Pony Ride
"1971 single A&B-Side":
11.Changes Coming
12.Don’t Cry On Me
(CD2):
"Brenda And The Rattlesnake (1972/2nd)":
01.Brand New Car
02.Midnight Fighter
03.Who’s Cheating
04.Without You
05.Change Your Mind
06.Shame
07.Let’s Roll
08.You Know Better Than Me
09.Universe
10. Comes A Time
