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オランダのミュージック・オン・CDからのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアでよい。モイア・ブレナンは、アイルランド北方のドニゴール地方出身のトラッド・シンガー＆シンガー・ソング・ライター(SSW)で、何よりクラナドでの活動で知られていると思う。本作は、92年にUKのRCAからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、メンバーは、ボーカル、ハープ、ピアノ＆キーボードのモイアを軸に、ドーナル・ラニー(ex.プランクシティ,ケイト・ブッシュ,etc)、ナイジェル・クラーク、カラム・マルコム、ナイジェル・トーマス、ミック・テイラー、リッチー・バックリーの他、ブライディン＆オリーヴ・ブレナン等モイアの妹達が適時参加。ほとんどの曲はモイアが絡んだオリジナルで、アイリッシュ・トラッドを基調としたメロディやリズムを随所に織り込んだ楽曲を、洗練されたアレンジと演奏で展開。その意味では、トラッドをモチーフとしたポップスともいえる様相で、全体のしっとりと落ち着いたサウンドの感じは、概ね80年代以降のクラナドのポップネスに近似する印象。バックの核となっているのは、共同プロデュース兼任のマルコムとラニーと思われ、特にラニーのブズーキ、マンドリン、ボーランの響きは素敵で、クッキリしたリズムのドラムとともにトラッド感を担保している。全体に、くぐもり感＆浮遊感十分のモイアのボーカルと、妹達のバック・コーラス、森に立ち込める霧のようなクラナド的空気感のキーボードのマッチングもいい塩梅で、この線としてはわりと文句なしの好盤と思う。ともかくも流していて心地好い。
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輸入盤
(Trad&Folk/Irish Trad,SSW,Pops / Jewel-case CD(2018) / Music On CD/Holland)
Maire Brennan(Maire Ni Bhraonain)(vo,harp,p,kbd)
Donal Lunny(bdrn,bzki,el-bzki,mdln,kbd)
Nigel Clarke(ac-g)
Calum Malcolm(kbd,syn-b)
Nigel Thomas(ds,per)
Mick Taylor(t-wsle,chinese-fl)
Richie Buckley(sax)
Alex Poots(fl-hrn)
Bridin Brennan(vo)
Dee Brennan(vo)
Olive Brennan(vo)
Produced by Calum Malcolm & Donal Lunny
収録曲目
01.Ce Leis
02.Against The Wind
03.Oro
04.Voices Of The Land
05.Jealous Heart
06.Land Of Youth (Tir Na Nog)
07.I Believe (Deep Within)
08.Beating Heart
09.No Easy Way
10.Atlantic Shore
