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UK/USAのReRから、18年新規リマスター＆デジパックでのリシュー。ロベルト・ムスチはミラノ出身のコンポーザー兼パフォーマーで、70～80年代にかけて相棒のジョヴァンニ・ヴェノスタとともにアフリカ、アラブ、インド、アジアを旅して現地の民族音楽を学び、各種民族楽器、サックス、ギター、サンプラー、エレクトロニクス等を駆使した、ヒプノティックなサイケ・ドローン系作品を多くリリースしている。サード・イアー・バンドの曲をプランダーフォニックして加工を加えたトリビュート・アルバム「モザイク」で知っている人もいるかも知れない。本作は、ロベルト・ムスチ＆ジョヴァンニ・ヴェノスタ名義の87年のファースト「ウォーター・メッセージス・オン・デザート・サンド」と、88年のセカンド「アーバン・アンド・トライバル・ポートレイツ」をカップリングした2in1CD(5曲カットあり)。2作品とも、オリジナルはUKのReRで、ムスチとヴェノスタが録音＆サンプリングした各地の民族音楽を、適時加工＆コラージュした音源をベースに、ピアノ、エレピ、ギター、管楽器、パーカスなどの生演奏を重ねて制作していて、曲によってはさらにそれをコラージュしているかも知れない。クレジット・メンバーは、ムスチ、ヴェノスタ、サンドロ・チェリノ、アンドレア・ペトルス、マルコ・ヴェッキ等々。アラブ、インド、東南アジア、バリ、オセアニア、北＆中央アフリカ等々の民族音楽の断片が、ある種の敬意と郷愁感を持って取り扱われている印象で、ミニマルやアンビエント調の生演奏とのマッチングは見事。実在の素材を使って、そのエッセンスを損なわずに何か別のものに変えることに成功していて、正しくサイケで優れて瞑想的な好盤と思う。ともかくも面白くて心地好い。USプレス盤
輸入盤
(Psyche/Progressive,Electronics,Ethnic Ambient / Digi-Pack CD(2018 Re-master) / ReR/UK,USA)
Roberto Musci(sampler,syn,effects,tape,g,lithophone,per)all
Giovanni Venosta(sampler,syn,p,el-p,effects,tape,vo)all
Sandro Cerino(sax,clnt,fl)all
Andrea Petrus(fr-hrn)all
Marco Vecchi(syn)1
Valentino De Santi(syn)1
Tiziano Tononi(wind chimes,rain woods,per)1
Franchino Gabualdi(oboe)1
Daniele Cavallanti(sax)1
Paolino Dalla Porta(d-b)2
Marco Vecchi(computer)2
Produced by Unknown
収録曲目
"Water Messages On Desert Sand (1987/1st)":
01.Technowaltz
02.Water Music
03.Empty Boulevard
04.Mechanical Soul Versus Pathetic Ambient
05.Nexus On The Beach
06.Vientiane
07.Malangaan
08.Digital Ketjak
09.Old Time Religion
"Urban And Tribal Portraits (1988/2nd)":
10.Lilongwe 29/2/52 Radio Concert Hall
11.Tamatave
12.Dialogue Between A Dreamer And Others
13.Batida De Coca
14.Rackrailway To...
15.The Ups & Downs Of Chewing Gum
16.El Lamento De Los Ayatollah
17.Starfishes & Kangaroos
18.Lullabies... Mother Sings... Father Plays...
