イタリアのソニー/RCAから、11年リマスター音源を使用してのリシュー。「Progressivamente Italia」シリーズ。レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカは、フェデリコ・トロイアーニとウォルター・マルティーノが在籍していたホルクスを母体として、レ・エスペリエンツェのニコラ・アグリーニが加入する形で71年にミラノ結成されている(マルティーノはすぐに脱退し、ゴブリンを経てリブラへ)。本作は、72年にイタリアのリコルディからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、トロイアーノ、アグリーニ、ヘンリー・カバネス、ピエールフランコ・パヴォーネ、ロベルト・センザソーノの5人編成が基本で、曲によってペリクーレ・スポンジッリ、マウリツィオ・ヴァンデッリ(プロデュース兼任)のゲスト参加や、ナターレ・マッサーラの手によるオーケストラも入る。基本的には抒情的フォーク・ロック・プログレといった趣の、わりと牧歌的でゆったりとした味わいのサウンドを展開していて、全体に暑苦しさのない涼やかで線の細い印象。演奏はそう上手ではないが、コーラス系のエフェクトをカマしたピアノや、乾いたの響きのアコースティック・ギターが独特の浮遊感を醸し出していて、その点では素直に心地好い。少し頼りなげなヘタウマ系の演奏はB級感満点だが、ピアノを中心に盛り上がりを見せる「朝」や、フワフワ&プカプカのアシッド・フォーク調の「伝説」など、ベタだが嫌味のない郷愁感を放つ楽曲も相俟って、独特の捨て難い味わいの好盤と思う。TESオビ・解説/人脈図付
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輸入盤
(Progressive/Folk Rock,Symphonic / Jewel-case CD(2014 '11Re-master) / Sony/Italy)
Federico Troiani(kbd)
Nicola Agrimi(g)
Henry T.Cabanes(vo)
Pierfranco Pavone(b)
Roberto Senzasono(ds)
Pericle Sponzilli(g)
Murizio Vandelli(g,mltn)
Orchestra Directed by Natale Massara
Realizationed by Murizio Vandelli
収録曲目
1.Favola/伝説
2.Il Mattino/朝
3.Ognuno Sa/名人
4.Padre/父
5.Lavore In Citta'/街での仕事
6.Vertigine/めまい