アルゼンチンのフォノカル・ディスコスからのリシュー。多分初CD化。アレハンドロ・メディナはアルゼンチンのブエノスアイレス出身のベーシスト兼ボーカリストで、カルロス・メリーノ率いるザ・シーズンズのメンバーとして65年に16歳でデビューした。パッポやクラウディオ・ガビス、クベロ・ディアス等との活動が多く、マナール、ラ・ペサダ、パッポズ・ブルース、エアロブルスを渡り歩いた、アルゼンチンのロック・シーンではかなりのビッグ・ネーム。本作は、ラ・ペサダ在籍中の74年にアルゼンチンのミュージック・ホールからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、メンバーは、ベース&ボーカルのメディナを中心に、クラウディオ・ガビス、クベロ・ディアス、イサーク・ポルトヘイス、ファン・ロドリゲス、ホルヘ・ピンチェフスキー、ポモ、スルド・ロイスナー、ビリー・ボンド等々、プロデュースはホルヘ・アルバレス。メディナの他に、ガビス、ポルトヘイス、ピンチェフスキー、ボンドもラ・ペサダのメンバーで、「&ラ・ペサダ」のタイトル通りもう1つのラ・ペサダ的様相もあるが、ハード・ロック調、サイケ・ブルース調、アシッド・フォーク調のどのタイプでもメディナの太いシャウト・ボーカルが炸裂していて、けっこう濃密で素直にカッコいい。ノリのよいリズム隊に乗せて曲によって弾きまくるガビスとディアスのファズ・ギターも圧巻で、ブルース基調の楽曲も悪くなく、演奏はヘヴィネスたっぷりでバンド感十分。ちょっとファンタジックなスリーヴと内容の趣は異なるが、全体に南米的B級感満点で、ズッシリした手応えを堪能出来る好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Jewel-case CD(2016) / Fonocal/Argentina)
Alejandro Medina(b,vo)
Claudio Gabis(g)
Kubero Diaz(g)
Isaak Portugheis(ds,per)
Juan Rodriguez(ds,per)
Pomo(ds,per)
Zurdo Roiztner(ds,per)
Jorge Pinchevsky(vln)
Billy Bond(effect,etc)
Produced by Jorge Alvarez
収録曲目
1.Yo Se Que A Veces Pierdo La Cabeza
2.Ven A Mi, Linda Nena
3.Un Estado Natural
4.Tiempo De Reflexion
5.Blues En Mi Menor Para Cantar Al Amanecer
6.Algo Muy Profundo
7.Cancion De Cubilete