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UKのゴンゾ・マルチメディアから、年代不明のライヴ音源2曲をボーナスで加えての、12年新規リマスターでのリシュー。ウォーリーはヨークシャー出身のグループで、73年のメロディ・メーカー紙主催のナショナル・フォーク・ロック・コンテストで決勝まで進み、その時審査員の1人だったボブ・ハリスに見いだされてデビューした。本作は、75年にUKアトランティックからリリースされたセカンド・アルバムで、邦題は確か「幻想の谷間」。メンバーは、前作からのロイ・ウェバー、ピート・コスカー、ピート・セイジ、ポール・ミドルトン、ロジャー・ナラウェイの5人に、新たにニック・グレニー・スミスを加えた6人編成が基本で、曲によってサックスや女性ハーモニー・コーラスが適時ゲスト参加、前述のハリスとバンドの共同プロデュース。基本的には、前作の延長線上にある哀愁のシンフォニック・プログレなのだが、幾分フォーク色が薄れた印象。少しイエスっぽさのある、プログレ然としたキメキメのフレーズが随所に顔を出すので、フォーク色が薄れたと感じるのかも知れないが、郷愁感のあるヴァイオリンやスチール・ギター、いかにも英国然とした湿ったメロディアスさや美しいハーモニー・コーラスは変わらずで、結局は泣きのメロディによるシンフォニック・サウンド。この、田園的で嫌味のないキャッチーさとしっとり感は素直に心地好く、ブリティッシュ・ロック愛好家やメロウなシンフォニック・プログレ愛好家なら、ファースト同様に問題なく楽しめるだろう好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Folk Rock,Symphonic / Jewel-case CD(2012 Re-master) / Gonzo/UK)
Roy Webber(vo,ac-g)
Pete Cosker(el-g,ac-g,b,vo)
Nick Glennie-Smith(kbd,vo)
Pete Sage(vln,b)
Paul Middleton(st-g,b)
Roger Narraway(ds,per)
Ray Wehrstein(sax)
Madeline Bell(vo)
Jan Glennie-Smith(vo)
Produced by Bob Harris & Wally
収録曲目
1.Valley Gardens
2.Nez Perce
3.The Moon I'm In
4.The Reason Why
a)Nolan
b)The Charge
c)Disillusion
bonus tack(live):
5.Green Room Smiles
6.Nez Perce
